最初に言っておきますが、難しい内容です。
「は」と「が」の使い方を間違えたから、と言って特に変だと思われることも、日本語が下手だと思われることはありません。ただ、もちろん日本語的に正しい表現ができればより会話が楽しくなるのは事実です。
ここでは、とてもとても簡単に、「は」と「が」の違いについて解説します。
この解説以外にも、一冊の本が書けるくらいに難しい内容ですが、代表的な違いのみ解説します。
「が」は知らないことには使えない。
自己紹介の時に、
「私が、〇〇と申します」と言うと、
日本人は皆、心の中で「知らんわ!」と思います。
「〜が」と言って紹介をするときは、「すでに知られていること」でなければなりません。
○ 「彼が、この間話した、私の友達です」
× 「彼が、私の友達です。」
「が」は全体的に、限定的な表現
「私は〜です」はいろんな場面で使えます。これまでの話は、あまり関係ありません。
しかし、「が」を使う時には、何か限定的な状況がある必要があります。
○「彼が、この間話した、私の友達です。」 (彼は、既知の内容)
○「彼は、この間話した、私の友達です。」 (彼は、既知の内容)
○「彼は、私の友達です。」(彼は、未知の内容)
×「彼が、私の友達です。」(彼は、未知の内容)
他にも様々な用法がありますが、「が」は全体的に限定的な使い方をします。
上記の例で言えば、「は」は彼が未知であっても、既知であっても使用することができます。
○最後に
何度か言いますが、この「は」と「が」の使い分けは、日本人にも難しい内容です。ときどき、私たちも間違うことがあります。
あまり難しく考えずに、まずは喋ってみましょう。
間違っていても、大体は何を言っているのかわかります。
日本人にも違いが説明できず、違いをまとめると一冊の本になるくらい難しいわけですから、恐れずに間違ってください。