日本にあるかっこ () [] {}…は何が違うのでしょうか?
知っていると、かっこいい?豆知識をご紹介します。
かっこは9種類ある。
日本語には、かっこ(括弧)が9種類あります。
「 」:かぎかっこ(鉤括弧)
『 』:にじゅうかぎかっこ(二重鉤括弧)
【 】:すみつきかっこ(隅付き括弧・墨付き括弧)
( ):まるかっこ(丸括弧)
〔 〕:かめかっこ(亀甲括弧・亀の子括弧)
{ }:なみかっこ(波括弧)
[ ]:かくかっこ(角括弧)
<>:やまかっこ(山括弧)
≪≫:にじゅうやまかっこ(二重山括弧)
これらのそれぞれについて、意味を見ていきましょう。
「」:代表的な「かぎかっこ」
かぎかっこは、会話部分を表す目的で使われます。 例えば、「おはよう」や「ありがとう」などといった使い方です。 他にも、引用やタイトル・作品名を示す時に使われます。 とてもよく使うかっこです。
『』:かぎかっこよりも強調するなら『にじゅうかぎかっこ』
にじゅうかぎかっこは、
①強調したい文章や、書籍や曲、映画などのタイトルを表記したいとき
②セリフの中で、他のセリフが入る時
の2つの使いかたが主な使い方になります。 ①の例は、『となりのトトロ』や『風と共に去りぬ』といったものです。
②の例は、「あの人が『それは彼の思い違いだ』と言っていた」といったものです。
【】:何にでも使える強調記号が【すみつきかっこ】
強調したいときにつかうかっこです。主に、タイトルで使われることが多いです。
順番や使い方にルールはほとんどなく、単独で使えます。
():補足をするなら(まるかっこ)
漢字や英語の読みを表記したり、補足や注記など、ある内容についての解説を入れるといったものになります。また、(1)のように、番号をくくる目的でもよく使われる括弧です。
〔〕:縦書きで使う〔かめのこかっこ〕
縦書きの文章で、強調や引用の補足をするときに使います。
引用の補足とは、「〔著者は〕誤解していた。」といった使い方です。
あまりつかわれることはありません。
{}:あまり使わない強調記号{なみかっこ}
世界ではよく使われるかっこ(brace)ですが、日本ではあまり使いません。
主な使い方としては、見出しのアクセントや強調などの用途がほとんどです。
[ ]:強調と引用の補足の[かくかっこ ] かくかっこは、英語で「ブラケット(bracket)」とも呼ばれているかっこです。 文章中における使い方は、引用の補足や注記を表すようになっています(かめかっこと似ている)。書体には半角と全角がありますが、日本語の文章では、全角を使うのが一般的です。
<>:強調や引用を表す<やまかっこ> 強調や引用を表すことに使います。強調の例では、「<昨日会った男>が彼女の好きな人だ」などのように使われます。使い方の順番などは、特に決まりはありませんが、見出しなどでは【すみつきかっこ】の後に用いられることが多くなっています。
≪≫:かっこの中で、強調に使う≪にじゅうやまかっこ≫ ≪≫は、文字通り<やまかっこ>が二重になったかっこになります。 他のかっこ内の文章を強調するときに使います。「彼らはこの時代を≪大航海時代≫と呼んだ」などのように使われます。
以上、9種類の解説でした。 ちなみに、日本の数学では、世界のかっことはやや違った使い方をします。 その記事は、こちらに載せてあるので、ぜひ読んでみてくださいね!